AgneiyaIV
第二章 輝ける乙女 
12.暗雲(3)


 平たく言えば、ディグルはクラウディアにとっては必ずしも味方ではない。悪くすれば、同盟国の王太子という名の敵である。それはまた、ディグルにとっても同じことだった。彼からしてみれば、クラウディアは人質。押しつけられた花嫁。そして、自身の立場を守ってくれる、唯一の存在。クラウディアの背後にある、神聖帝国とアヤルカス王国、二大国がディグルの宮廷における地位を約束してくれているのだ。
「父は、ウィルフリートに花嫁を迎えると言っていた」
 ディグルの言葉に、クラウディアは眉を動かす。初耳だった。と、いうよりも、機密事項に当たるのだろう、この時点では。
「まあ、おめでたいことですわね。花嫁は、どちらからいらっしゃいますの?」
 白々しい言葉遣いには反吐が出る思いであったが。クラウディアは殊更気取った様子で夫に問いかけた。まさか、カルノリアからではあるまい。それ以上に、ミアルシァの娘でもあるまい。国内の有力貴族の姫を、と、そのように国王は考えているのだろうか。クラウディアは素早く考えを巡らせる。第二王位継承者に相応しい花嫁。ディグルにことがあった場合、ウィルフリートが国王になる。そのときに、王妃として君臨するに相応しい出自の姫君といえば。
「ヒルデブラント公女マリエフレドだ」
 あっさりディグルは答える。クラウディアは更に目を見開いた。
「マリエフレド姫?」
 彼女は、アヤルカス国王の后候補として挙げられていた女性ではないか。ジェルファがその申し出を断ったとして、一体どういう経緯で、フィラティノアの第二王位継承者の妃におさまるのだろう。
「それは……」
 決定したことですか、と、尋ねれば。ディグルは鷹揚に頷いた。しかも、彼自身が姫の後見人として国王の指名を受けたという。
 確かに、ウィルフリートは将来は宰相としてディグルを支える身。その妻となる女性の後見をディグルが務めるのは、奇異なことではない。と、なれば。必然的に妻であるクラウディアも、マリエフレドの後見人ということになる。
(ジェルファに袖にされた姫君の、ねえ)
 マリエフレド自身、気分はよろしくないだろう。彼女に何か落ち度があったわけではない。寧ろ、大国の王族として、堂々と后候補に名乗りを上げた姫君である。それが、あっさりと断られたうえに、袖にした男はかつて滅びた二流国の娘を后に迎えるという。これほどまでに屈辱的なことがあろうか。
(厄介な相手を、妻に迎えるものね)
 大方、国王グレイシス二世が勧めるままに、ウィルフリートはこの縁談を承知したのだろう。何事も国王に逆らわず。言われるままに素直に受けておいて、密かに牙をといでいる――彼がレンティルグの女狐と組んでいるのだとしたら、これまた面倒な存在だった。ヒルデブラントとレンティルグ、双方の後援を受けて、ウィルフリートの立場は揺るぎないものになっていくだろう。
「俺は王位には興味がない」
 解りきったことを呟くディグルに、クラウディアは視線を向けた。彼は襟元を緩め、椅子に深く凭れる。目元にクッキリと残る、隈。疲労の色が濃いように思えるのは、決して気のせいではない。
「おまえが、この国が欲しいというなら、くれてやる。好きにすればいい」
 掠れた声が、彼の朱唇から零れる。ごほ、と。彼の喉が鳴った。胸からくる咳が、絡みついているのだろう。彼は口元を押さえ、クラウディアの視線を避けるかのごとく、横を向いた。
「血は? 吐血は、されたことがありますの?」
 妻の問いかけに、ディグルはけだるげに頭を振る。クラウディアは、「そう」とだけ答えた。
「父か俺か、どちらが先に倒れるか」
 半ば、投げやりとも思える言葉が、虚しく散る。
「神聖帝国は、父に刺客を放つか?」
「さあ? ところで、あなたはなぜ、我が妹に刺客を差し向けましたの? それも、個人的に」
「アグネイヤ皇女か」
 即位したことを知っても、彼はアグネイヤを『皇女』と呼ぶ。その頑なさが、クラウディアは嫌いではない。
「妹が落命すれば、継承権は私に移る。そう思ったからではないでしょう?」
 嫁いだ時に、継承権は放棄してきた。クラウディアに、権利はない。けれども、他人はそうは見てはくれないのだ。クラウディアは、神聖帝国皇帝の姉にして、アヤルカス国王の姪、そして、従妹。その血筋は、他の誰よりも、かの国の元首に近い。クラウディアを擁すれば、両国の権利も主張できる――それは、グレイシスとて考えているだろう。グレイシスだけではない、ディグルも。
「ラウヴィーヌの考えだ」
 徐に口を開いたディグルから、思わぬ名を聞かされ、クラウディアは驚いた。
「ラウヴィーヌ后?」
「あの女狐は、アグネイヤ皇女を亡き者にし、おまえをかの国の後継として押し立て、俺をその婿として送り込むつもりだった。いや、違う。ラウヴィーヌは、お前を殺すつもりだった」
「わたし、を?」
 継承権を持たぬクラウディアを殺害し、残る皇女とディグルを娶せる。それが、レンティルグの毒蜘蛛の考えた脚本(シナリオ)だった。
「どちらが死んでも、アルメニアの皇女を妻に迎えねばならないのなら、いっそのこと双方に消えてもらおうと思っただけだ」
「……」
 呆れた。
 クラウディアは何も言えなかった。まさに、あいた口がふさがらないとは、このことだろう。そんな単純な理由で、アグネイヤは刺客に追い回されることになったのか。そして、自分も。
(……)
 彼女はそっと肩を抱きしめる。フィラティノアの思惑が絡み合った末に、自身は命を狙われ、傷を負った。生涯消えぬ、醜い傷を。これを見せたら、ディグルは何と言うだろう。手を叩いて笑うだろうか。
「継承権の件は、お前の好きにするがいい」
 言ったきり、ディグルは口を閉ざした。クラウディアは、彼に気づかれぬよう溜息をつく。これを機会に、彼に依頼せねばならぬことが多くあるというのに。なぜか、今は何も言う気がしなかった。


 数日後。
 クラウディアは、私室に見慣れぬ侍女を発見した。豊かな黒髪に、赤紫の瞳、まさかミアルシァの血が混じっているのでは、と疑いたくなるようなその女性は、
「はじめまして、妃殿下。エルナと申します。以後、宜しくお願いいたします」
 礼に則った優雅な姿で挨拶をする。
 エルナ、は、北の名前である。南の容姿に、北方の名前――
「……」
 どこかでそんな人物を見た、と。クラウディアは眉をよせて記憶を手繰る。
(ああ)
 あの男だ。アグネイヤに付きまとう、暗殺者。彼はダルシアかセグの人間であろうに、なぜか言葉の端々にカルノリアの訛が混じっていた。
(赤紫の瞳)
 明りの加減で、赤みが際立つ不思議な瞳。この瞳は、神聖帝国に縁のある者のみが持つ、暁の瞳に近いものがある。彼女はもしかしたら、ミアルシァの封印王族ではないだろうか。思ってみたが、だとしたらなぜ、そんな人物がフィラティノアの、しかも王宮内に存在するのだろう。
「朝のお茶を用意させていただきます。香茶には、檸檬を入れましょうか? それとも、(ミルク)が宜しいでしょうか?」
 にこやかに尋ねるエルナに、クラウディアは
「フィラティノア風でお願い」
 適当に答え、バルコニーへと通じる窓を開けた。風が、清々しい朝の香りを運んでくる。空気がひんやりと冷たいのは、秋を通り越し、すでに冬を連れてきているからなのだろうか。
「窓際に、お持ちしましょうか?」
 一々訪ねてくる新米侍女に、クラウディアはその都度適当な相槌を打つ。食べ物にも飲み物にも、それほど拘りはない。そういえば、ツィスカは特に何も聞いてこなかった。いつも、いるのかいないのか、影のようにクラウディアを見つめているような娘だったが。
「ツィスカ?」
 名を呼ぶと、
「ここにおります」
 間髪をいれずに、応えがあった。金髪の侍女は壁際に控え、新人の行動に目を光らせていた模様である。自身よりもはるかに年上の新人を教育するのは骨が折れるだろうに、ツィスカは常と変らぬ無表情で、後輩を見つめるだけであった。この国の人間は、無表情が得意なのかもしれない。愚にもつかぬことを考えて、クラウディアはエルナの淹れた茶を飲んだ。
「……」
 卓子(テーブル)の傍らに立ち、にこにことこちらを見つめるエルナ、彼女の顔を見上げたクラウディアは、さらなる既視感に襲われる。眩暈にも似た感覚、揺らめく視界をなんとか正常に保とうと、彼女は一度強く眼を閉じた。
(彼女)
 どこかで見たことがある。どこで――?
 どこかで。
(ああ、もう)
 もどかしい。
 思い出せそうでいて、思い出せない。クラウディアは、不甲斐ない自分に苛立ち、強く拳を固めた。爪が掌に食い込み、チクリと痛みを感じる。
 と。
(爪――あ、っ)
 思い出した。
 クラウディアは、改めてエルナを見上げる。にこやかにこちらを見下ろす、黒髪の美女。間違いない、彼女はオルネラにてルーラと親しげに語っていた女性。否、『裏巫女』だった。
「あなた……」

 裏巫女でしょう?
 オルネラの神殿で見かけたわ。

 口をついて出そうになった言葉を危うく飲み込み、クラウディアは慌てて次の言葉を探した。
「珍しいのね、この国で黒髪というのは」
 初対面の侍女に対する質問としては、妥当な線だろう。エルナもその問いは予想していたのか、
「はい。生まれは南ですが、育ちはこちらですので」
 にこやかに淀みなく答える。曰く、生まれてすぐに養女に出されたのだ、と。
 フィラティノアの商家の娘として引き取られ、以後、この国で成長した。一度嫁いだが、夫に先立たれたので、宮廷勤めを始めた、と。まるで芝居の台本でも読むように、すらすらと言葉を紡ぐさまは、さすが裏巫女、といったところか。通常の巫女とは異なり、春をひさぐことを目的として神殿に置かれている『彼女』らは、当然、娼婦顔負けに客あしらいが上手い。弁舌の巧みさは、弁士に勝るともいわれる『遊女(あそびめ)』である。
(ミアルシァの血縁が、裏巫女とはね)
 恐れ入った、とクラウディアは内心嘆息する。他の誰が見てもわからぬだろうが、エルナの眼には特徴があった。陽光のもとでは青緑に、明かりの下では赤紫に変化する瞳。この瞳をもつものは、ミアルシァの王族にしか生まれない。ミアルシァの呪われた御子と呼ばれる、非常に珍しい血を持つ証である。近親結婚が盛んであったころの名残とも言うべきか。ある意味、濃すぎる血の烙印なのだろう。
 帝国の古代紫とも違う。ミアルシァが最も忌み嫌う、過去の罪の証。
(聖女の、瞳)
 果たして、それを知るものが、現在のミアルシァ王室に、神聖帝国に、どれほど存在するだろう。秘中の秘とされてきた存在を目の前にして、クラウディアは複雑な心境であった。
 よりによって、異国で。
 しかも、裏巫女として。
 烙印をもつものと出会うとは。
「その眼も、不思議な色ね」
 これに関しては、どう答えるだろう。クラウディアは『弁士』の回答に興味を持ったが。
「ええ、よく言われます」
 それだけで、エルナは会話を打ち切った。強引に、というわけではない。彼女は不快な表情を少しも見せず、相変わらず人当たりの良い笑みを浮かべて穏やかに言葉を返したのだ。言葉の裏に棘を含ませてもいない。もしや、エルナ自身、『聖女の瞳』に関してどころか、己の出自すら知らないのではないか――ふと、クラウディアは思ってしまう。
 しかし、オルネラの神殿の奥深くであればいざ知らず、このように人目につくところに姿を現してよいのだろうか。真実、ミアルシァの封印王族であり、禁忌である聖女の瞳を持つものなれば、かの国によって命を狙われもしよう。それを承知で表に顔をさらしているのか。それとも、本当に自身の素性について何も知らないのか。
 その存在同様、不思議な人物である。
「ツィスカ」
 クラウディアは、金髪の侍女に声をかける。今まで主人と後輩侍女との会話を無言で聞いていた彼女は、「はい」とだけ返事をして、クラウディアの前に進み出た。
「ディグルに、今日の朝食は少し遅れますと伝えてきて頂戴」
 命令に、ツィスカは一礼して退室する。
 残されたのは、クラウディアとエルナ。二人のみである。
「ミアルシァの王族は」
 ツィスカの気配が消えたのを見計らい、クラウディアは徐に口を切った。
「その血を神聖視して、奇妙な方法で後継を定めていたと聞いたことがあるわ」
 昔の話だけどね――クラウディアは、わざと砕けた口調で言い、茶を啜る。甘い液体が喉を潤す。ツィスカの淹れた茶に比べて、格段に甘みが強い。クラウディアは僅かに眉をひそめ、それから何気ない風に言葉を継いだ。
「国王の第一夫人を聖女と崇め、彼女と長子の間に生まれた子供を次の跡取りとしていた時代がある、と。真実だとしたら、凄いことよね。自分の妻が母にして祖母に当たる場合もあるわけだし」
 エルナは何も言わない。
 黙って、にこにことクラウディアを見つめている。
「女性に継承権があった、ということの比喩かもしれないし、実際に行われていたことかもしれない。真実は、闇の中。けれども、時々、――そう、時々。王族の中に奇妙な瞳をもつものが生まれると聞いたわ」
「……」
「覇者の瞳、といわれる赤みがかった瞳をもつ『封印王族』とも違う。『聖女の瞳』と呼ばれる不可思議な瞳の……」
 クラウディアは視線を上げた。朝日が差し込んでいるせいか、エルナの瞳は青緑に見える。周囲が明るくなってきたので、ツィスカが気を利かせて、明かりを消していったのだろう。
「それは、このような色の眼ですか、妃殿下?」
 すっ、と。エルナの眼が細められた。長い睫毛が、白い頬に影を落とす。口角がゆるりと吊り上り、軽い笑い声が彼女の口から洩れた。
「私が、ミアルシァの密偵、とでも?」
 声には、感情が含まれていないようであった。淡々と、彼女は尋ねてくる。クラウディアが自身を疑っているのかもしれない、そう感じているにもかかわらず。実に堂々とした態度である。
「それはないでしょう」
 クラウディアも笑った。
 エルナの眉が、わずかに動く。
「わたし、あなたを見たことがあるもの」
 言い切った刹那、今度こそエルナの表情が変わった。青緑に変化した瞳の奥で、疑惑の光が躍っている。彼女は不審の眼をクラウディアに向け、もの問いたげに唇を動かしかけた。
「どこで、と思うでしょう?」
 じらすのは性分ではなかったが、もう少しだけ、エルナの表情の変化を見ておきたかった。彼女、ルーラに比べて表情が豊かすぎる。無論、常人には感じ取れぬほどの僅かな変化ではあるが。かなりはっきりと、感情を顔に出すきらいがある。これでは、密偵の役はそれほど果たせぬだろう。
(ああ、でも、バディールのような人もいるしね)
 感情に任せて走る乳兄弟を思い出し、クラウディアの微笑は苦笑に変わった。
「オルネラよ」
 言い切ってしまえば、すべては終了だった。エルナは「あ」と声をあげ、先程までの笑顔はどこへやら。頓狂な顔をして、ぱくぱくと口を動かしている。
 なぜ、とか。
 どうして、とか。
 尋ねたいことは山程あるに違いない。
 しかし、驚きのために言葉が出てこない――そんなところかもしれない。
「以前、ルーラと一緒に、オルネラに行ったことがあるのよ。そこで、知り合いに会うと彼女が言っていたから」
 別に、尾行したつもりはなかった。たまたま、神殿に足を運んだ、その際にルーラを目撃してしまったのだ。ルーラと、彼女と話すエルナを。そのときは、瞳の色まで分からなかったが。まぎれもない、エルナはあの折の裏巫女である。
「ああ、そういうこと。そういうことね」
 エルナは大仰に溜息をついた。困惑した表情を浮かべたが、それも一瞬で。すぐにへらりとした笑顔に戻ると、
「じゃあ、あたしが裏巫女だってことも御承知なわけね、妃殿下は」
 悪びれもせずに言い放つ。
 自ら裏巫女と認めたわけだ、彼女は。男性としては、屈辱であろうその事実。けれども、エルナは隠そうともせずに屈託なく笑って。
「もしかして、他にも裏巫女を知っている、とか?」
 意味深長な問いを投げかける。ルーラのことだ、とは直感したが、クラウディアはこれには答えなかった。ディグルに聞かされて、ルーラの体のことは知っている。知っているが、ルーラ自身がその事実を隠しているのであるから、彼女自ら口にしない限りは、知らぬ振りを通そうと決めているのである。
「さあ?」
 曖昧に受け流したが、その一言でエルナは察したのであろう。
「ああ、そうねえ」
 ふう、と、細い息をついて。
「聡明なお姫様だということは、ルナリアから聞いて知っていたつもりだけれども」
 まさかそこまで――と、エルナは渋い表情を作っている。
「なぜ、わたしの侍女になったの? ルーラからの依頼? ディグルの命令?」
 聞けば、エルナはそのどちらともだと答えた。
「ルナリアが不在のあいだ、妃殿下の周囲を警護してほしい、ってね。ルナリアから頼まれたのよ。殿下は『あれが人の世話になるタマか』と仰ったけどね。まあ、とりあえず? 侍女? そんなところかしらね?」
 正体を暴露してしまった後は、エルナも妙に砕けていた。卓子に腰をかけて、斜めにクラウディアを見下ろすと
「こんな簡単にばれちゃうようじゃ、密偵も失格ね」
 くすりと笑う。本来であれば、素性が知れた時点で密偵は自ら命を絶つか殺されるかのどちらかである。だが、今回はクラウディアのもとに潜入したわけではない。無論、彼女の日々の動きを探るよう、ディグルから指示されていないと言いきれないが。
「その口ぶりだと、オルネラの神殿――裏巫女というのは、全般的にフィラティノアの密偵と思った方がよさそうね」
 クラウディアの言葉を、エルナは否定しなかった。
 と、いうことは、やはり。ルーラもエルナ同様、密偵のような任務をこなしていたのだろう。ディグルと会う前は。
 体を重ねれば、人間は心も許す場合が多い。裏巫女たちは春をひさぎながら、あらゆる情報を手に入れていたのだ。神殿という名の魔窟のなかで。


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