AgneiyaIV
第二章 輝ける乙女 
8.暗殺(5)


 深夜――そう、深夜、と呼ばれる時刻になった。衛兵の交代を告げる鐘が廊下に鳴り響き、複数の人物が行きかう気配が感じられる。
「……」
 アグネイヤは扉に耳を押し当て、外の様子を窺った。当然、皇帝の居室の前には、多くの衛兵が配備されている。それこそ、蟻一匹入れぬ厳重な警備であった。離宮はあれほど手薄であったというのに、紫芳宮へと戻った途端にこの変わりようである。自身の意志をまるで無視したこの対応には、些か腹が立った。
 今夜の見張りがやけに多く感じるのは、気のせいではない。
 リナレスだ。彼の差し金だ。リナレスは、アグネイヤが部屋を抜け出すことがないよう、衛兵の数を増やしているに違いない。
 そうは行くか、と、アグネイヤは心の中で悪態をつく。
 ことによっては、二、三人に、痛い思いをしてもらうかもしれない。彼女は愛用の短剣を革鞘に収め、太腿に括りつける。これさえあれば、怖くはない。旅の間、彼女を支えてくれた短剣―― 一種の『護符』のようなものだった。その上に(スカート)を被せると、彼女はそっと背後を振り返る。背後の寝台、そこに横たわるのは、アグネイヤの部屋着を纏った侍女だった。今夜、寝ずの番として彼女の部屋に配属されたことを不幸だと思って欲しい、アグネイヤは声に出さず彼女に詫びる。無体にも当身を食らわせ気絶させた上に、意識を取り戻しても暴れぬように四肢を縛り、猿轡も噛ませてしまった。本当はここまでやりたくはなかったが、非常手段である。仕方がない。
 一方でアグネイヤは侍女から剥ぎ取った服を纏い、彼女に成りすまして部屋を出ることにした。暗がりなれば、顔立ちは勿論、瞳の色もわかるまい。アグネイヤは敢えて堂々と正面から退室した。
「どちらへいかれます」
 案の定、衛兵に呼び止められる。寝ずに皇帝のもとに侍るはずの侍女が、持ち場を離れて良いはずがない。咎めるような口調に、
「もう良いから下がれと、そう、陛下からお言葉を賜りました」
 なるべく声音を変えて応対する。三人の兵士は互いに顔を見合わせ、何処かしら不審そうに密やかに言葉を交わしていたようであったが、
「陛下のご命令とあらば」
 半信半疑であろうが、承服した様子である。アグネイヤは胸を撫で下ろし、優雅に礼をしてその場を去る。あとは、一気に廊下を抜ければ、もう、障害はない。夜警の兵士の目を掻い潜る術は心得ている。よく、片翼とともにそうやって床を抜け出して遊んだものだ。
 が。
「ご令嬢の一人歩きは危険です。わたしが、途中までお送りいたしましょう」
 なんという間の悪さか。交替後の衛兵の一人が、同行を申し出たのである。
「いえ、それには及びません」
 必死で断るものの、彼は侍女の詰め所まで送ると言い張って聞かない。これ以上拒絶して、不審がられても厄介である。アグネイヤは曖昧に頷いて、彼の同行を許した。問題は、何処で彼を振り切るか、だ。生憎と、皇帝の居室から侍女の詰め所までは近い。廊下を突き当たり、右に折れればそこは詰め所である。当然、中には他の侍女たちもいて、そんなところに放り込まれれば、たちまち取り押さえられてリナレスに一報を入れられてしまう。それだけは、避けたい。
「近くですから」
 と、最後の抵抗を試みるものの、埒は明かなかった。
 兵士たるもの、乙女を守ることが義務である、と。彼は幼い頃から教え込まれてきたのだろう。その実直さが今はありがた迷惑だった。本当は、そんなことを思ってはいけないのだが、それでも、彼の存在を鬱陶しく思ってしまうのは、逸る乙女心のせいか。アグネイヤは角を曲がった途端、くるりと振り返り、衛兵を見上げた。
「こちらで結構です」
 ありがとうございました、と頭を下げると、そのまま詰め所のほうへと足を運ぶ。そっと背後をうかがえば、彼はまだ、角に佇みこちらを見ているようだった。
 なんとしつこい。
 アグネイヤは溜息をついた。仕方なく詰め所の扉を開き、そこに一時的に身体を滑り込ませる。息を殺し、数字を十個ほど数えてからもう一度廊下を確認すると
「いない?」
 そこに人の気配は無かった。
 それならば、ここにも長居は無用である。侍女の誰かに気づかれて、声をかけられてしまえば終わりだ。アグネイヤは足音を殺して、磨き上げられた床の上を滑るように歩く。
 ジェリオが捕らえられているのは、おそらく地下であろう。そこには、先日までカルノリア士官クラウスとエルシスが収監されていた。彼らが別所へ護送された今、地下牢は空いているはず。なれば、かの場所へと通じる道は、正規の通路のほかにもう一つ。裏庭の噴水、その脇に抜け道があったはずだ。子供の頃、クラウディアとその辺りで遊んでいて、ついうっかり抜け道に迷い込んでしまった覚えがある。暗くてじめじめした狭い穴倉を抜けて、辿り着いたのは陰気な地下室であった。

 ――なに、ここ?

 双子は、互いの手をしっかりと握りながら、奥へと進んだ。黴臭い――否、黴の匂いだけではない、生臭い鼻をつく異臭。腐臭、というものだろうか。それに顔を顰めながら壁から漏れる灯りを頼りにそちらを覗いてみれば。

 ――う、っ。

 二人は口元を覆った。床に転がる、幾つかの骸。腐りかけたそのうえに、更に人間の身体が乗せられている。今にして思えば、拷問の果てに弱ったものたちを獄吏が無造作に床に積み上げているところだったのだ。乱暴につかまれた髪の毛は、頭皮ごとずるりと抜け落ちる。同時に支えを失った体が音を立てて地に落ち、床にあたった部分は、熟した果物の如くあっさりと潰れた。床に広がるのは、血――付随する、体液。
 その向こうで、別の獄吏が鞭を振るっている。絶え間ない悲鳴が、双子の鼓膜を震わせ、彼女らは声も出せずに震え上がった。

 今でも時折夢に見る。あのときの光景を。苦悶の声を。
 長いこと、見なければ良かった、知らなければよかった、と思っていたことだったが、今では知っていてよかったと心から思う。でなければ、ジェリオの元に行くことなど出来はしなかった。アグネイヤは庭園の植え込みに身体を隠しつつ、噴水へと近寄る。あれから、五年――六年は経っているだろうか。その間に、通路が埋められていないことを祈る。
「あった」
 美しく飾られた植え込み、その影に窪みが一つ。肥料を保管しておく小さな隙間があった。子供が一人やっとのことで入り込める小さな隙間、そこを成長した自分が抜けられるかが疑問だったが
「……」
 どうやら、大丈夫らしい。若干、肩と腰の辺りに引っかかりを感じたが、胸は巧く通ることが出来た。こんなときではあるが、それがどこか悲しかった。
 アグネイヤは息を止め、なるべく土を吸い込まぬようにしながら、細い管のような抜け道をはいつくばって進む。肩が、腕が、足が、壁に擦れてひりひりと痛んだ。おさげに結っていた髪も、紐が切れ、ざんばらになって肩に、背に、零れてきている。そんな自分が、惨めだった。情けなかった。一国の皇帝たるものが、なぜ、こんな。こんな思いをしなければならぬのだろう。
 ジェリオのために。
 ジェリオの――ために。


 漸く細い管を抜け、部屋と思しき場所に辿り着いたアグネイヤは、服についた汚れを払い、髪を整えた。手櫛だけでも充分梳くことの出来る黒絹の髪は、きれいに彼女の背に納まる。頬についたであろう泥を手の甲で拭い、彼女は静かに歩き出す。幸いなことに、こちらには人の気配は無かった。流石にこの時間まで拷問を続けようなどと考える酔狂者はいないだろう。それとも、アグネイヤの予想に反して、ジェリオはここにいないのではないか――胸に迫る不安を払拭するように、アグネイヤは強く拳を固める。それから、ふと、思い出したように自身の唇に触れた。
 まだ、覚えている。まだ、残っている。ジェリオの感触が。
 唇で指を挟み込めば、今朝の激しい口付けを、はっきりと思い出すことが出来る。
 この感覚を失わない限り、ジェリオを見つけられる。彼の居場所を勘で探りだせる。根拠もない自信に苦笑を浮かべて、彼女は顔を上げた。廊下には一つの灯りもなく、ただ、壁にこびりついた光苔だけが頼りであった。あとは、手探りで牢を見つけ出すだけだが、幸いなことに闇に慣れてきた目は、薄ぼんやりとだがものの輪郭を捉えることができるようになっていた。
 もう少しだ。もう少しで、ジェリオのもとに辿り着くことが出来る。
 奇妙な確信を抱いて、彼女は壁伝いに進んだ。指先にひやりとした鉄の感触を覚え、慌てて手を離す。と、次に指先に触れたものの形を辿れば、それは燃えさしの蝋燭が立てられた、粗末な角灯であった。火さえ起こせれば、これに灯りをともすことが出来る。アグネイヤは懐から簡易発火装置を取り出した。セレスティンの元で修練を積んでいたとき、彼がくれたものである。なんのことはない、特殊な加工をした木材と、小石を擦り合わせて火を起こすのだ。彼女は手探りでそれらを使い、角灯に燈をともす。暗闇に、ほんのりと安らげる空間が生まれた。火を消さぬよう苦心しながら、彼女が更に歩きだそうとすると。
「何しに来た」
 すぐ間近から、耳慣れた声が聞こえ、アグネイヤは立ち止まる。角灯を掲げ、辺りを照らせば、格子の向こうに求めていた人の姿があった。
「あ、っ」
 両手を縛められ天井から吊るされた彼の哀れな姿に、アグネイヤは絶句する。
 どれほど酷く鞭打たれたのだろう。胸からも、背中からも、大量の血が流れ出していた。獄吏は、彼をここに吊るしたまま業務を追えて退散したのか――アグネイヤは唇を噛み締める。
「笑いたければ、笑えよ。おかしいだろう、なあ、皇女さんよ?」
 それでも、彼には減らず口を叩く余力はあるらしい。
「待ってろ」
 いま、下ろしてやる――アグネイヤは傍らの格子に角灯をかけると、鉄格子の鍵を探した。あのような姿で彼を放置した割には、鍵もしっかりとかけられている。妙なところで几帳面な獄吏を呪うと、アグネイヤは角灯を手に、周囲を探した。流石に鍵は放置されてはいないと思うが、あれはあるはずだ――思って探せば、容易に見つかった。燭台の油を注ぎ足す、小さな匙である。それを手に取った彼女はその細い先端を鍵穴に差し込んだ。
(確か……)
 かつて、ティルデに習った通りに動かしてみる。二、三度、引っかかりはあったが、暫く悪戦苦闘しているうちに耳障りな金属音とともに鍵が開いた。やれば出来るものだとアグネイヤは我ながら感心し、角灯を手に、格子の向こうへと足を踏み入れた。
「ジェリオ?」
 声をかければ、彼は平素の皮肉めいた顔を作り、こちらを見下ろす。
「俺を笑いに来たのか?」
 挑発には応えず、アグネイヤは彼の元へと歩み寄る。角灯の細い光に照らし出された彼の胸は、鮮血にまみれ、痛々しかった。彼はどれだけ辛い思いをしたのだろう、それを考えると、まるで自身が鞭を受けたような気がして、アグネイヤは顔を歪めた。こんなことなら、あの時離れなければ良かった。なんと言われても、彼の傍にいるべきだった。例え、皇帝の地位を剥奪されたとしても。彼を守ればよかった。
「すまない」
 声が震える。けれども、涙は出ない。
 アグネイヤは部屋の片隅にある、縛めの長さを調節する装置に触れた。からからと糸車にも似た歯車を動かすと、鎖は大きく緩み、ジェリオの足が地面についた。続けてまわせば、更に鎖は緩み。ジェリオは大きく息をつきながら、長時間持ち上げていた手を肩より下におろした。疲労のためか、それとも傷が痛むのか。彼はその場に座り込み、壁に背を預けようとするが
「――、っ!」
 痛みに顔を歪める。壁に触れた傷口が、一斉に痛みの信号を発したらしい。彼は荒く肩で息をつき、ぐったりと前にのめる。
「大丈夫?」
「な、わきゃねぇだろ?」
 駆け寄るアグネイヤに、この期に及んでまだ減らず口を叩く気概はあるようだ。彼は不安げに覗き込むアグネイヤの顔を見て、
「水」
 ひとこと。要求を突きつける。
「水?」
 といっても、ここには彼に飲ませるような新鮮な水はない。部屋の隅に置かれた桶、そこに入っているのは、汚水である。鞭打ちの際、失神した被疑者を覚醒させるために用意したものだ。そんな水を飲めば、確実に身体を壊してしまう。それに、認めたくはなかったが、先程ちらりと覗いたとき、そこに数匹のナメクジが浮かんでいるのが見えた。
「今」
 持って来る、と、立ち上がろうとしたアグネイヤの手首を、ジェリオが両手で掴んだ。血の通わぬ冷たい掌の感触に、彼女が小さく悲鳴を上げそうになったとき、ジェリオは彼女の肩に顔を埋めて
「あんたの、唾を」
 くれ、と。そう、ねだった。
「え……?」
 一瞬、何を言われたのかわからなかった。が、ジェリオの乾いた唇が、首筋を頬を伝って這い上がってきたとき、漸くアグネイヤは理解した。暗がりのなか、感覚だけでアグネイヤの唇を探り当てた彼は、口付けを楽しむ余裕もなく性急に舌を差し込んでくる。そのまま(かつ)えたように彼女のそれを絡めとり、付着している唾液を吸った。
「ん、……っ」
 息苦しさにアグネイヤが抵抗するも、ジェリオは許さない。縛められたままの両手で彼女の胸を鷲掴みにし、勢いで圧し掛かってくる。もっと、もっと、と、ひたすら彼女から水分を求めた。やがて、渇きがおさまったのか。舌の動きが愛撫に変わっていくのを感じて、アグネイヤは反射的に彼の背に手を回した。感情の命ずるままに彼を抱きしめようとして、動きを止める。
 彼に触れてはならない。彼の傷に、触れてはならない。アグネイヤの指先は拠り所を求めて、宙を彷徨った。抱きしめたいのに、抱きしめられない――想いが虚しく散っていく。
 ジェリオもまた、自由の利かぬ両手を持て余しているようであった。
 激しく口付けを交わしながら、抱き合うことが出来ない。唇だけでしか、繋がることが出来ない。もっと、互いの体温を感じたいのに。
「くそ」
 唇を離したジェリオは、忌々しげに己の両手を見下ろす。手首に幾重にも絡まる鎖、その下に隠された、手枷。これさえ外すことが出来れば、と思うが、さすがにそこまでは無理だった。手枷には、鍵がない。罪人の手首に取り付けた段階で、溶接されている。これを外すには、相応の道具が必要であった。
「ジェリオ」
 どうすることも出来ず、アグネイヤは彼の冷え切った腕をさする。こうすることで、少しでも早く血を通わせることが出来れば、彼も大分楽になるのではないか。
「来いよ」
 ジェリオは腕を持ち上げ、彼女をその中に囲った。そのまま、腕だけで彼女を抱き寄せる。傷だらけの胸に頬を寄せて、アグネイヤは慌てた。
「ジェリオ、傷」
 触れたら、痛むのではないか。アグネイヤの危惧をよそに、彼は
「かまわねえ」
 掠れた声で呟き、今朝と同様、彼女の髪に口付けを落とす。
「やっぱり、駄目みてぇだな」
 苦笑交じりの言葉に、アグネイヤは「なにが?」とくぐもった声で尋ねる。ジェリオはアグネイヤの髪の感触を唇で確かめながら、その耳に囁いた。
「どれだけムカついても、どれだけ裏切られたと思っても、あんたのことは」
 嫌えない。
 憎めない。
 熱い告白が、アグネイヤの心を揺さぶる。感情を司るといわれる、左耳。そこに吐息とともに言葉を吹き込まれ、彼女の心はじわじわと溶け始めていた。自分も――と、思わず口に出しそうになり、恥ずかしくなって、やめた。
 長いこと離れていたせいで、互いに対する想いが美化されてしまったのか。
 あの、奇妙な関係を、ぎりぎりの綱渡りのような関係を、恋だと思い込むようになってしまったのか。
「馬鹿だな」
 自嘲すらも、愛の言葉に聞こえ。アグネイヤは身を震わせた。
 以前のジェリオならば、こんなことは言わなかった。こんなに切なげに、想いを告げることはしなかった。彼の中で、何が変わったのだろう。カイラに操られて、何かが狂ってしまったのか。それとも、操られたために、本来の性格が出てきたのか。あの軽薄で好色な青年は、内面を隠すための仮面だったのかもしれない。闇の世界で生き抜くために、つけざるを得なかった仮面。
「ジェリオ」
 身体の奥からあふれ出す感情そのままに、アグネイヤは彼の名を呼んだ。顔を上げ、口付けをねだるように、僅かに唇を開いて彼を見つめる。消えかけた蝋燭の淡い明かりの越しに、ジェリオの褐色の瞳が見えた。それが優しく細められ、顔が近づいてくる。アグネイヤは、反射的に目を閉じた。彼の息が頬にかかり、唇に柔らかな感触を覚えた、そのとき。
「……!?」
 ふいに、辺りが明るくなった。アグネイヤは驚いて身を固くする。ジェリオも鋭く舌打ちをして、アグネイヤを抱く手に力を込めた。
「――どういうことか、ご説明いただきたいものですな、皇帝陛下」
 角灯を高く掲げたふたりの部下を伴い、そこに現れたのは宰相エルハルトであった。彼は黒い瞳に疲れ果てた色を浮かべ、皇帝と、彼女を抱きしめる刺客とを見つめる。彼の傍らに佇む兵士の姿に、アグネイヤは見覚えがあった。彼女を詰め所まで送った衛兵である。あの男が、アグネイヤの不審な行動をエルハルトに注進したのか――否、そうではなく。あの衛兵はもともと、エルハルトの手のものだったのだ。
「リナレスよりの報告を聞いて、よもやとは思いましたが。まさか、このような……」
 ふしだらなことを、と。彼は言いたかったのだろうか。瞳の中には、呆れにも勝る侮蔑の色が浮かんでいるような気がして、アグネイヤは唇を噛んだ。


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