AgneiyaIV
第三章 深淵の鴉 
7.連鎖(7)


 国王への目通りは、簡単に叶った。無論、正面から謁見を願ったわけではない。半ば強引に、彼の寝所へと押しかけたのである。
 若い娘が、主君とはいえ異性の部屋に深夜赴く――それが、どういうことなのか。
 寝入り端を叩き起こされた形となった国王グレイシス二世は、半ば呆れたように冗談を言ってみる。
「伽をせよとの御下命があれば、それに従うまでです」
 並の娘の如く戸惑わないところが、ツィスカの長所でもあり。味気ないところでもあった。国王と密偵、それだけの関係ではあるが、グレイシスとツィスカ、二人の間に異性としての交渉は数度存在している。今夜のように夜間寝所を訪れたときは、グレイシスは彼女の若い肉体を必ずと言ってよいほど貪った。ツィスカも既に生娘ではない。当然のように身体を求める国王を拒むことなく、あっさりと老躯を受け入れた。
 初めて出会ったのは、ゲルダ街――魔女の懐と呼ばれる、タティアンの裏街である。そこに忍びで訪れたグレイシスの、閨の相手を務めたのが高級娼婦として店に出ていたツィスカであった。ゲルダ街の中でも最高、との呼び声高い娼館の、最高位に属する娘といえども大したことはないだろう、器量も良くて十人並み、そんな想像をしていた彼は、現れたツィスカを見て驚いた。その整った顔立ちもさることながら、きめ細やかな透き通る肌に、眩いばかりの金髪、何よりも新緑を思わせる鮮やかな翠の瞳に目を奪われた。遠き日に一目だけ見たことのある、最後の神聖皇帝エルメイヤ三世の肖像画、それをふと思い出し彼は笑ったものだった。
「三年に、なるか」
 国王の呟きに首を傾げたツィスカは、それが出会ってからの年月を示していることに気づき小さく笑う。
「左様にございます」
 あのとき十七歳であった彼女も、もう、二十歳をこえた。少女の儚さ、初々しさが消え、成熟した女性の色香が漂い始めている。それは、彼女の愛想のなさで無残にもかき消されているが――じきに纏う色香に男たちが吸い寄せられるようになるだろう。
 傍系ではあるがアインザクト大公の末裔という血の高貴さが、妖しさのなかにも気品を加え、それこそどの国の高級娼婦館においても恥ずかしくない存在である。どころか、貴族の令嬢として宴に侍ってもおかしくはない。監視とはいえ、王太子妃の侍女としておくのが勿体なかった、というのが国王の本音だった。
 今後、ツィスカはアヤルカスに於いて幾人の異性を受け入れることだろう。その才気と肉体を駆使して、どれだけ自分の役に立ってくれることか。
「来い」
 彼女の細い手首を掴み、国王はそのしなやかな身体を寝台に引きずり込んだ。微かに鼻孔を擽るのは、花の香り。控えめではあるが、香水を付けているのだ。彼はその香りを堪能しつつ、ツィスカの首筋に、髪に、唇を這わせた。
「妃殿下に、暇乞いをしてまいりました」
 唐突に耳朶を打つ言葉に、国王の動きが一瞬止まる。
「それから……」
「それから?」
 先を促せば、ツィスカは彼女らしくなく言葉に詰まった様子であった。胸を弄る国王の動きに合わせ、息が徐々に弾んでくる。そのせいではないだろうに。熱を帯びる身体とは異なり、彼女の冴えた頭脳はなにか別のことを考えている――思うと、苛立たしさが襲ってくる。
「言わぬか」
 ツィスカの弱い部分を刺激すれば、彼女は高く声を上げ、身を仰け反らした。
「あ……陛下」
 甘い喘ぎが柔らかな朱唇から漏れる。聞きたいのは、そのような言葉ではない。彼は服の上から彼女の乳房を圧し潰し、
「ルクレツィアと話したのだろう。あの娘はなんと言っていた」
 それを激しく揉みしだきながら膝でツィスカの足を割った。
「――妃殿下に、わたしの素性をお話しました。それから……」
「どうしたのだ?」
「巫女姫に……」
「巫女姫?」
「巫女姫に、暇乞いを」
 グレイシスは動きを止めた。ツィスカは喘ぎながら彼を見上げる。巫女姫、その単語に反応した彼に恐怖を覚えたのか。それとも、自身が余計なことを口走ったと後悔しているのか。
 生まれはアインザクトなれど、ツィスカの身体も心もフィラティノアが握っている。彼女の今の主人は、他ならぬグレイシス二世なのだ。主君に対する隠し事はためにならぬ、それを身を以て教えねばならないのかもしれない。今までも、ツィスカの復讐心を利用して、互いの利害を侵害せぬ限り危うい協定を結んできたが。
「巫女姫が……ルクレツィアの元にいるのだな?」
 問いかけに、ツィスカがこくりと頷く。エルナの弟として最近離宮に上がった少年、彼こそが巫女姫の仮の姿なのだと。ツィスカは喘ぎとともに告白した。
「そうか」
 神聖皇帝の戴冠に欠かせぬ巫女姫。神聖帝国の柱であり、守護者である絶対的な存在。それまでもが、自身の手中にあったとは。グレイシスは、閨の中で哄笑を上げた。全ては、己の思惑通り進んでいる。二十年近く前に抱いた野望、それが漸く成就しようとしているのだ。嘗て、愛しいと思った女性、彼女を追い落としてまで、手に入れたかったもの。それが、もう既にこの手の中にある。
「陛下……」
 愛撫を受けながら、ツィスカが囁く。彼女は国王の頭を強く抱き締め、
「妃殿下を、巫女姫を……お願いいたします」
 さながら祈りにも似た願いを繰り返していた。


 ことを終えた後も、暫く彼はツィスカを離さなかった。ツィスカもそれに異を唱えることもなく、黙って国王の胸に顔を寄せている。恋人同士のような甘い雰囲気は欠片もない。だからと言って、憎しみがあるのかと言えばそうでもない。主君と臣下、肉の交わりを持っただけ、それだけの乾いた関係である。ツィスカにしても、グレイシスは初めて知った異性なれど、彼の愛妾におさまろう等と考えたことはないだろう。ただ、幾ら歳を重ねているとはいえ、情を交わせば子を孕むこともある。その場合は、側室に取り立てる、そんな約束をしたのはいつのことか。
 グレイシスは柔らかな金糸の髪を指先で弄んだ。
 アインザクトも、神聖帝国の血縁である。グレイシスの子をツィスカが孕めば、その子を皇帝として押し立てることができる――ふと、そんなことも考えた。生母のことがあるのか、未だ女性不信を引きずる嫡男と、妃ルクレツィアの間に子など生まれるはずはなく、貴重な神聖帝国の血はそこで絶えてしまうことになる。

「愚息は、まだ放浪の旅から帰らぬのか」

 国王の呟きに、ツィスカは小さく頷くだけだった。
 ディグルの行動は、彼女を通して筒抜けである。ここ数年、ディグルが側室ルナリアを使ってエリシアの行方を追っていることも、ルナリアがその行方を突き止め、ディグルがついに生母の元へと向かったことも。全て。知っていながらも、黙認していた。ディグルの役目は、神聖帝国の血を受け継ぐ姫君を妻に迎えること。形式上で良い。婚姻を結ぶためだけに存在していた息子だ。ルクレツィアを手に入れた今、彼はもはや必要ない。現在はルナリアを身代わりとして立てているそうだが、それはそれで茶番を続ければよいだろう。寧ろ、ルクレツィアを即位させたのちは、ディグルの存在は邪魔なのだ。
 夫との交わりもなく、若い肉体を持て余しているであろうルクレツィア。彼女を我がものとし、その腹に自身の子を宿す――しかるのちに、生まれた子を神聖皇帝とし、ルクレツィアは廃帝とする。
 さすがに、そこまでの考えをツィスカに明かしてはいない。アインザクトの誇りと神聖皇帝、及び巫女姫を崇める彼女がグレイシスの真意を知れば、命に代えてもルクレツィアを守るだろう。そう、グレイシスに刃を向けてでも。そんなことで、この娘を失うのは惜しい。彼女の才も身体も、まだ暫くは未練がある。が、ツィスカを抱くのは今宵が最後かもしれない。文字通り敵地へと赴く彼女の、安全は全く保障されてはいないのだ。しかも、彼女が同行する相手は、ウィルフリート。ひところ、ルクレツィアに興味を示していた人物である。妻となったヒルデブラント公女とは、今一つしっくりいってはいないのか、最近またあちらこちらで浮名を流している。ウィルフリートがツィスカに手を出さぬはずがない。それならそれで、彼を籠絡させ、時代の人柱となるよう彼女を通して仕向けることも可能ではあるが。
 思うより使えぬ存在であった甥を、もっと早い段階で切り捨てればよかったと、グレイシスにしては珍しく後悔した。彼は、エリシアを凌辱した近衛騎士にどこかしら似ているところがある。よもやあの騎士はエリシアのみならず傍流の王女たちにも手を出していたのかと思うと、少なからず肝が冷えた。自身の血脈が穢され、外部の血が入る、それはなんとしても阻止しなければならぬことである。遠き日に祖先を蛮族と蔑んだ神聖帝国、その血を征服するためには、要らぬ血を受けてはならない。
「陛下」
 不意にツィスカが身じろぎした。彼女の身体が僅かに離れる。未練たらしく彼女を抱きしめそうになり、グレイシスは低く笑った。
 翠の瞳が、じっとこちらを見つめている。まるで、猫のような――ふとそんなことを考えた。懐いているようで、決して心の裡を見せぬ獣。そういえば、ツィスカは猫に似ている。
「お味方は、どれくらいいらっしゃるのでしょうか」
 思わぬことを問われ、グレイシスは刹那息を止めた。
「レンティルグ辺境候、ヒルデブラント国王は動くことでしょうが」
 セグとダルシア、その二国はどう出るか。ミアルシァにつくか、それともカルノリアとともに漁夫の利を狙い沈黙を守るか。それに、エランヴィアは。アヤルカスとミアルシァ、双方と国境は接していないものの近い位置にある。小国の悲しき定め、大国の争いの中でどう動くか。
「エランヴィアは、リーゼロッテ姫の件でアヤルカスに恥を受けている。娘を嫁にもらってやる――そういえば、喜んで我が国に追随するであろう」
「ですが、我が国には」
 リーゼロッテ姫に相応しい貴公子は存在しない。唯一独身であったウィルフリートがマリエフレド公女を迎えてしまった今、リーゼロッテを誰の花嫁とするつもりだろう。ツィスカの疑問に国王は口元を歪めた。
「正妃に、とは言っていない」
「では」
 ツィスカの顔が曇る。この期に及んで、国王が親子ほども年の違う姫君を側室に迎えるなどあり得ない。なれば、行先はただ一つ。ディグルの側室である。彼はいまだ子をなしてはいない。正室も側室も身籠ってはいない。それを踏まえて、世継ぎを得るために貴国の姫君を王太子の側室として貰い受けたい、そう打診するつもりだった。現にその使者はかの国へと向かっている。エランヴィアなど所詮小国、若干圧力をかければ大人しく従うであろうが。わざわざ側室とはいえ娘を迎えるとまでいったのだ、それなりの働きをしてもらわねばなるまい。
「戦端が開かれた場合、先にエランヴィアの兵を投入する」
 そのためだけに、同盟を結ぶ。グレイシスの無機質な声に、ツィスカの視線が揺れた。時代が動く、そのときに犠牲となるのは、やはり弱きもの、力なきものなのだ。
「エランヴィアへの、援護は如何なさるおつもりでしょう?」
 ツィスカの問いは最もなれど、
「それは、貴公の働きにかかっている」
 そうとしか答えない。ツィスカがどれだけアヤルカス国内の反ミアルシァ分子を煽ることができるか。そこにエランヴィアの運命もかかっているのだ。
「エランヴィアを第二のアインザクトにしてしまうか、――お手並み拝見、というところだな。アインザクト大公女殿」
「わたくしは、公女ではございません」
 傍系の生まれですとツィスカはいつもの如く繰り返す。だが、今夜は違った。
「わたくしは公女を名乗れる血を持ち合わせてはおりません。大公の末裔を名乗ることのできる方は、他に存在しています」
 はっきりとそう告げたのである。これはグレイシスも初耳であった。カルノリアに滅ぼされた名家、その末裔はツィスカのみであると思っていた。詩人の語る物語の如く、没落した家の姫君が、裏街で春をひさぐ惨めな生活をしている、と。言葉を失うグレイシスの前で、ツィスカの双眸が妖しい光を帯びた。猫――否、獰猛な肉食獣を思わせる、底冷えのする視線だった。
「アインザクトの血は、滅びてはおりません。いまだ、息づいております。私など枝葉に等しい存在。いつでも簡単に切り落とされる、その覚悟を持っておりますゆえ」
 失礼いたします――酷く落ち着いた声で暇を告げると、彼女はするりと寝台から滑り降りる。グレイシスが手を伸ばしても、届かない。しなやかな山猫は、白い裸体を闇の中に滑り込ませ。静かに消えて行った。



 馬車での移動は、思いのほか時間を要した。ルーラは苛つきながら車窓を流れる景色を見やる。単騎で馬を駆れば、もう少し、否、もっと早く進むことができるのに。病身の王太子を演ずる、そのことをこれほど苦痛に感ずることは嘗てなかった。道中幾度、御者を呼びとめ馬を取り上げようと思ったことか。けれどもそのようなことをしてしまえば、自分が王太子でないことがばれてしまう。御者に口止めをすることも考えたが、いつどこで彼が裏切らないとも限らない。危険は出来るだけ回避する、そう幾度も己に言い聞かせてはいるのだが。
(妃殿下)
 はやる心は抑えられなかった。
 ツィスカの言動、そこから推し量れば、クラウディアは神聖皇帝として即位することとなる。アグネイヤ四世ではなく、クラウディア二世、もしくはルクレツィア一世として。名にこだわらぬ彼女のこと、その話を持ちかけられても受けるだろう。だが、受けたら最後だ。
(戦がおこる)
 アヤルカスとの戦端が開かれる。当然、ミアルシァとも。その際に、カルノリアがどう動くのか。ダルシアとの縁を持つかの国が、味方をするのはどちらか。また、エリシア妃失脚に深く関わるタティアン大公は。レンティルグ辺境候は――不確定因子が多すぎる。ここで諸国の往来を禁じられるようなことがあれば、ディグルが帰国することもかなわない。
 いや、それよりも。

 国王グレイシス二世。彼の存在が脅威であった。

 彼の望みは、自身の血を受けるものに、神聖帝国の帝冠を与えることである。嫡男ディグルに子があれば、それはそれでよかったのだ。ディグルがクラウディアと結ばれ、二人の間に子が儲けられていれば。全ては丸くおさまっていた。しかし。ディグルは男色家だ。クラウディアは処女妻である。子が生まれるはずはない。なれば、国王は。
(妃殿下……!)
 クラウディアを犯すだろう。彼女に己の血を流しこみ、その腹を借りて子を為すつもりだ。既に老齢に達している国王に、その能力があるかは不明であるが、少なくとも彼は試すだろう。暁の瞳宿す、あの気高き皇女を凌辱するだろう。己が野望のために。
 それだけは、許せない。許さない。クラウディアを穢してよいのは夫たるディグルのみだ。彼がそれを為さないというのであれば、クラウディアは永遠に穢れを知ってはならない。永遠に女神でなくてはならない。
 そのためには、自身が傍で彼女を守らなくては。
 ルーラは焦りを抑えつつ、流れる木々を見つめていた。

 と。

 高く馬が嘶き、馬車が急に停止した。がたん、と大きく揺れ、傾いた車内で彼女は必死に体勢を立て直す。もしや賊が、と、剣を引き寄せ身構える。

 ――室内で、長剣は不利だ。

 唐突にアグネイヤの声が耳を掠めた。ルーラは苦笑を漏らし、先に短剣を引き抜いた。車外では人の争う声と悲鳴、それからどさりと思い袋が落ちる音がする。御者が屠られたのだろう。
「――フィラティノア王太子、ディグル殿下。と、御見受けする」
 扉越しに声がかけられた。窓の外には、数人の賊が屯している。うちひとりが進み出て、扉の前に佇んでいた。この男は、騎乗はしていない。傍らに彼の足と思われる馬が、白い息を吐きながら前掻きをしている。案の定、男は抜刀していた。ディグルが顔を出すと同時に、その命を奪うつもりだろう。
「――残念だったな」
 扉を勢いよく開け放ち、ルーラは表に飛び出した。思わぬ反応に、男たちの間に動揺が走る。が、それも一瞬で。彼らは一斉に剣を抜き放つとルーラに襲いかかって来た。向けられた剣は全てで六振り。先方もそれなりに力を入れてきたわけだ。ルーラは静かに笑い、うち一人に向けて短剣を放った。
「――っ!」
 くぐもった声が聞こえ、馬上から一人が転げ落ちる。それに気を取られることもなく、一人の剣がルーラの首筋を狙ってきた。それを紙一重でかわし、彼女は長剣を鞘走らせる。黄昏の森に、銀の光が煌いた。彼女が軽く剣を振り払うと同時に、刺客の腕が剣ごと宙を舞う。むせかえる血の匂い、それを浴びながらルーラは叫んだ。
「レンティルグの手の者か?」
 当然ながら答えはない。
 彼らはルーラをディグルと信じて疑わぬのか、仲間の身体を踏み越えても、その首を仕留めんと剣をふるってくる。ひとり――ふたり、三人。数は減ったが、残った刺客はどれも腕利きのようだ。長きにわたり室内に籠り、訓練を怠っていたルーラは、ここにきて息が上がっていた。二人同時にかかられ、一人の剣を受け流したとき。脇から繰り出された剣をよけ損ねた。肉を断つ湿った音が辺りに響き、激痛が身を貫く。大きく揺れた上体を狙い、第二派が押し寄せてくるが、それは辛くも剣の鞘で弾き、一人の頸動脈を剣先で払った。
 夕暮れの森に、鉄錆の匂いが広がる。
 仲間の血を浴びながら、刺客たちは怯むことなくルーラへと挑んできた。ひとりの腕に斬りつけ、今一人の剣を交わしたが
「……う」
 脇腹を――先程と同じ場所を、再び斬りつけられる。
「あ……」
 視界が、歪んだ。大地に転がる刺客の屍に足を取られ、大きくよろめいた彼女に向けて、二振りの剣が間髪入れずに繰り出される。一振りは過たず彼女の左肩を貫き、その身体を背後の大木に縫い付け。今一振りは――心臓を狙って迫って来た。


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